7歳になりました
どうぶつしょうぎは2008年に生まれ、今年で7歳になりました。
はじめてお披露目した場所は2008年8月10日に囲碁棋士の新海洋子さんが企画した「ボードゲーム7種の会」です。なんとその時、作者の北尾まどか先生と、将棋棋士の森内俊之先生が対局してるんです。なんて贅沢なデビュー戦なのでしょう!
厳密に言えば、この時のどうぶつしょうぎはニワトリの動きがライオンと同じだったような気がします。その後ニワトリが強すぎる!ということで調整をして今の形になりました。
2008年11月1日東京おもちゃ美術館で開かれた「第9回おもちゃフォーラム」。この日に初めて現在のルールで、商品として販売されました。
よく見るとぞうさんはまだ左向き。どうぶつしょうぎという名前も無く、3×4SHOGIとして売られました。(この時に購入された保育園の先生、今どうしてるんでしょう?)
赤ちゃん(0歳)だった「どうぶつしょうぎ」 が小学校入学の歳になりました。
当時どうぶつしょうぎを覚えた4歳〜5歳の子どもたちは、小学校高学年になっています。
小さい子のために作ったどうぶつしょうぎは、その後子どもたちが育ったときに、どんな風に向き合うのでしょう。それはずっと気になっていることでした。
イベントや小学校でのどうぶつしょうぎ講座はやはり小学1・2年生が多く、高学年はあまりいません。ただこれは、どうぶつしょうぎに飽きてしまったのではなく、高学年になると忙しくなり、行事に参加しなくなることが大きな要因だと思っています。また「子どもに習わせてみたい」と知育イベントに保護者が連れていくのも未就学児〜小2ぐらいが多い。高学年になると、あまり親子で外出しなくなりますよね。
試しに今年の深川どうぶつしょうぎ大会では、江東区内のいくつかの小学校の、全学年の生徒にチラシを配布しました。参加者の内訳は 1年生40名、2年生44名、3年生42名、4〜6年42名。確かに高学年は低学年より少ないですが、決してもう卒業というわけでなく、将棋教室に通うような上級者も楽しんでいました。
私の息子(4年生)のクラスにはどうぶつしょうぎが1セット置いてあり、休み時間に対局するために順番待ちの表が作られています。手合をつけることを大人に任せず、自分たちでスケジュール管理して、遊べる時間まで待てるようになる。低学年の頃は出来なかったことだと思います。
今年の夏のどうぶつしょうぎフェスティバルでは、こどもインストラクターとして、高学年のお姉さんたちが受付やコーチのお手伝いをしました。
これは彼らが成長したからこそ出来るどうぶつしょうぎとの向き合い方でしょう。
彼らはこれから中学・高校と進み、思春期を迎えます。
その時どうぶつしょうぎはどんなことを彼らに与えてくれるでしょうか。
大学に入ったら、プログラミングする子が現れるかもしれない。教育学に取り入れてくれるかもしれない。
父親・母親になったら、今度は自分の子に教える番です。その時、自身もどうぶつしょうぎで育ったパパ・ママたちはどんな教え方をするでしょうか。
そんなことを考えると、楽しみで仕方がありません。どうぶつしょうぎ1期生たちのその後を見届けるまで、長生きしたいなあと思っています。