どうぶつしょうぎクイズでワクワク
どうぶつしょうぎを知っているお子さんが集まったときに、大会前の準備運動となる活動をご紹介します。
どうぶつしょうぎを教材として、一人で考えたり、仲間と協力して課題を解決するという学習の機会を作ってみませんか。強いお子さんは知っているルールを説明されると飽きてしまいますが、この方法なら活き活きと活動できます。ルールがあやふやなお子さんは、仲間に説明してもらうことでルールや基本戦略の確認ができ、「わかった!」の瞬間をたっぷり味わうことができます。同じ活動を個人ごとに行えば「考える」+「ルール理解を確かめる」時間。グループ活動にすることで「相手の話を聞く」「聞いた情報を元に、自分の考えを相手に理解してもらう」場面を作ります。
3~4名のグループに分かれ、どうぶつしょうぎの盤駒が1セット置いてある机を囲んで座ります。班ごとに問題プリントをもらい、メンバー全員が解き方を理解できたら前に持っていって○をつけてもらいます。間違っている問題があったら班に戻って解き直し、全問解けたら次のレベルの問題を貰って解く、の繰り返しです。「キャッチもんだい」「王手と詰みのもんだい」「守りのもんだい」「トライのもんだい」とステップアップしていきます。今回は15分ほどで、一番進んだ班が「王手と詰みのもんだい」を解き終わりました。
早さ競争にならないよう、全員がバランスよく発言するよう、一人がわかっただけで答え合わせに行くのではなく全員が理解できるよう、スタッフが見守り、声をかけるのが成功のポイントです。チームの仲間にていねいに説明しているお子さんを具体的にほめ、わからない様子のお子さんにどのように説明したらよいか一緒に考えます。一度間違った問題の解き方を発見すると、チーム全員の目が輝きます。どうぶつしょうぎの勝ちとはまた別のワクワク感を味わってもらえます。
注1:いっぽTwitterでは毎日おやすみもんだいを更新しています。https://twitter.com/ippo_3x4
注2:盤駒と問題用紙を班に1枚しか渡さないことで話し合いが起きやすくしています。盤駒の数、問題用紙の枚数(各自に配るかどうか)は集団の状況に応じて指導者が判断します。