どうぶつしょうぎキッズチャレンジ#18 宮城県石巻市立鹿妻保育所
2017年2月16日、宮城県石巻市立鹿妻保育所を訪問しました。
年中さん、年長さん合同で約30名。初めてルールを知る子もとても多く、保育士の
先生や園長先生と一緒に興味深そうにお話を聞いてくれました。
初めて駒を触る子は、まず印の通りに歩けたらOK!次に、相手のどうぶつを見つけて、つかまえられたらすごいね、と声をかけてあげます。(1)自分の駒を印の通りに動かす(2)相手の駒の上に乗る(3)下にある相手の駒だけをつかまえて盤の外に出す(4)自分の駒は歩いた先の場所に置く という実は4つのステップがあり、将棋を全くやったことがない小さなお子さんにとっては、とても情報量が多く把握して実行する力はそれなりに必要なのです。
この日もみんなそれぞれのペースでステップアップしていき、元気に対局終了のハンコをもらいに行っていました。一局ごとに席を立ち、保育士さんの元へスタンプをもらいに行きます。自然と対戦相手と手を繋ぐ光景が生まれるのは、未就学児クラスならでは。いつも微笑ましく見ています。保育士さんやお友達と、次の対局がはじまるまでに、報告し合ったり、お話が生まれるのも、一つの交流となります。そして何より、一局ごとに気持ちや集中をリセットできるので、飽きずに繰り返しトライする気力を生みます。
最後に、今日知ったこと、発見したことを発表してもらいました。
「負けたけど、次に頑張って勝てばいい」ということを一生懸命に説明してくれた年長さん。立派なこたえでびっくりしました。失敗して負けてしまっても、それを次の対局に活かして頑張ればよいというのは、講師が最も伝えたいことの一つです。実生活でも、失敗したことよりも、それを反省して次に活かすことのほうが大事だったりしますよね。このようにどうぶつしょうぎには、人が成長するためにあるヒントが色々と詰まっています。